「排水管洗浄1か所3,000円」なんてチラシ見たことありますか?
マンションだと定期的に行う排水管の洗浄作業ですが、戸建て住宅で定期的に行っている方はあまり居ないような気がします・・・。
私の自宅も戸建てですが、毎年定期的にやったりはしていないですね。
本業がリフォーム屋さんの私、ポテポテおじさんが「戸建ての排水管洗浄っているの?」という疑問に答えていきます!
では、始めますー!
排水洗浄、やったほうが良いけどやらなくても大丈夫。要は使い方です。
では解説していきます。
排水管の高圧洗浄作業、マンションや雑居ビルだと定期的に行いますね。
でも、戸建て住宅だとあまりやっている人を見た事無いですね。
なぜか?
まず必要性が薄いからだと思います。
戸建て住宅の排水高圧洗浄って、排水の流れが目に見えて悪い状況じゃないとやらないんですよ。
例えばキッチンの排水口がゴボゴボ言って流れないとか、洗面所の排水がやたら時間が掛かるなんて状況にでもならない限りはやらないと思うんです。
現代の住宅の排水管、基本的には塩ビ管を使うのでよっぽどおかしな使い方をしない限りは「詰まる」と言う状況まではいかないです。
ここで言う「おかしな使い方」と言うのは、「キッチンの排水口に油を直接流した」とか「洗面所で油性塗料を流した」とかそういう使い方です。
そして、毎日バスタブにお湯をためて使うお宅のお風呂側の排水は基本的には詰まりません。
これは毎日お湯が排水管を大量に流れるからです。
ただし!
髪の毛等が大量に流れるとダメですよ。
あくまで髪の毛等のゴミは排水口のネットで留めて下さい。
それと固形石鹸を使っているお家や、バスタブにお湯をあまり貯めないお家は排水管が汚れやすいです。
汚れ…と言いますけど「なんか良く分からないドロドロプルプルした物」が排水管にこびりつくんですよね・・・。
そのドロドロプルプルが溜まり過ぎると詰まりになります!
そして一般家庭でどうしても詰まりやすい排水管はキッチン側です。
これはもう単純に「油が流れるから」ですね。
洗剤を使って油を乳化(水と油と混ざりやすくする状況)させていても、どうしてもドロドロしたスライム状の物が多少詰まります。
このドロドロスライムが詰まるとどうなっていくか・・・。
キッチンの排水配管が詰まるとこうなる!この症状が出たら要注意!
キッチンの排水口が詰まるとどうなるか?
それはもう単純に排水が流れにくくなるのですが、完全に流れなくなるという事は稀です。
大体の症状は「排水が異常に遅くなる」事が多いです。
この状況になる前段階としては、排水を流すと何かポコポコと音がする状況になります。
このポコポコ音、水の流れの音じゃなくて・・・。
排水配管の空気がうまく抜けなくなっている状況です。
現代住宅の排水管、基本的にガッチリ密封されている状態です。
昔のコンクリートの排水管だと蓋に空気を抜く穴が有って、排水管の圧が抜けたのですが、今の排水管は基本的には密封されています。
もっとも排水管の中の圧力が高すぎる等の理由で逆流が起きやすい土地等は「通気桝」と言って排水管の点検をする屋外の蓋に穴が開いていたりもします。
そういう排水は適度に排水管の中の空気が抜けるのでポコポコなりにくいです。
ただし、排水管の中の臭いも一緒に抜けてきます・・・。
※だからトイレの排水には通気桝は使わないです。
通気桝でもポコポコとキッチンで音がする場合はいよいよ詰まり始めています。
こうなると排水管洗浄を入れる必要があります。
ただし!
ここで焦ってキッチンの排水口に熱湯を流して溜まってしまっているドロドロした油汚れを流そうとしてはいけません。
キッチンの排水に関わらず、日本の住宅の排水管に使われている塩ビパイプは60℃以上のお湯はNGとなっております。
だから熱湯を大量に流したりはやめて下さい・・・。
ポコポコする→排水が異常に時間が掛かる→詰まるのステップを踏んできたら、いよいよ排水洗浄を頼んだ方が良いと思います。
ただ、毎日普通に使っている戸建てのキッチンの場合、ここまでの症状が出る場合は稀ですね。
結論としては通常使用している戸建てキッチンは排水管洗浄は基本的には不要だと思います。
築年数がかなり古く、流し台キッチン等を使っているお家はシステムキッチンへの入れ替えの際に合わせて排水管洗浄を行っても良いかもしれませんね。
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