「キッチンに食洗機入れますか？」
私がお客様に良くご提案するんですけどね、食洗機。
30代前半ぐらいのご夫婦は「食洗機は絶対に欲しいです！」って言われることが多いですね。
逆に70代の熟年のご夫婦は「欲しい！」という方と「手洗いの方が早いから！」という方に分かれますね。
そして最近少しずつ増えてきている･･･のが「フロントオープンタイプの食洗機を入れたいんです」という方達。
フロントオープンってこういう扉がバタン！って倒れて全部開くタイプの食洗機です。
この手のフロントオープンの食洗機、本当にあなたの生活に必要ですか？
アメリカやヨーロッパで良く使われている「間口60㎝で200V使用」タイプの食洗機は本当に必要ですか？
良い物だと思いますけど、日本の住宅事情とはやっぱり合わないかなと言うのが私の正直な感想です。
今回は日本の最近の食洗機事情について書いていきます。
始めまーす！
60cm幅の食洗機は収納を犠牲にして入れる！キッチンの間口は270㎝以上必須です！
では、ご説明していきます。
「60㎝幅の大きいフロントオープンタイプ」の食洗機を入れてみたい方へ。
･･･。
やめておいた方が良いと思います･･･。
のっけから申し訳と思いますが、60㎝幅の食洗機は一般のご家庭ですとかなりキッチンの収納を犠牲しないとダメです。
さらに60㎝幅の食洗機は電源が200Vになります。
食洗機用で200V単独回路をキッチンまで引き回さなくてはいけません。
200VのIH用回路をキッチンに引き込んでいて、「ガスコンロしか使わないから、この200V回路は食洗機に回せるよー」という方なら大丈夫です。
収納はいらない！大きい食洗機が欲しいんだ！という方にはお勧め出来るのですが、日本に一番多い間口255㎝のキッチンの場合、食洗機のキャビネットで60㎝間口を取られてしまうと他の収納スペースがかなり喰われます。
255㎝間口のキッチンの場合、コンロキャビネットで90㎝、シンクキャビネットで90㎝、食洗機キャビネットで60㎝と割り振っていくと･･･。
残りが15㎝しか残らないんですよ。
幅15㎝のキャビネットは基本的にほとんど物が入りません。
長物（一升瓶等）を少しストックしておくぐらいしか使い道ないんですよね。
食洗機キャビネットが一般的な45㎝タイプなら30cmの3段引き出し等も選べます･･･。
キッチンの割り付けで30cm～45㎝の3段から4段の引き出しって結構必要なんです。
そこを60㎝の食洗機を入れると全部持っていかれます。
ちなみに間口290㎝のキッチンが入れられるなら60㎝幅の食洗機も有りだと思います。
でも、実はもっと重要な問題があるのです！
60㎝幅の食洗機を入れることは覚悟が必要になります。
60cm幅の食洗機、入れ替える時に40万円以上掛かります！
60㎝幅の食洗機を入れるのに一番覚悟しなくてはいけない事･･･。
それはやはり費用面です。
通常の45㎝幅の食洗機なら、新規のキッチンを導入する時には20万円程度で済みますが60㎝幅の食洗機だと大体倍の40万円以上掛かります。
さらに食洗機の交換が必要になったときは50万円以上掛かる場合も!!!
60㎝幅仕様の食洗機、日本では使う人が少ないので非常に高価になります。
メリットは多いのですが、それを上回るのが価格！
それとメーカーさんは「1日分の食器をまとめて洗えますよ！」なんて言われますが･･･。
あなたのお宅、そんなに食器のストックあります？
朝使った食器を夜まで置いておいても大丈夫なだけの食器はお持ちでしょうか･･･？
通常、朝の食器を洗わないで食洗機に入れっぱなしにしていたら夜使う食器はかなり少なくなると思います。
つまり、日本の一般的な家庭だと「夜1回まとめて洗えば大丈夫です！」みたいな使い方をするのはかなり難しいかと･･･。
逆に毎回大量に食器が出るお宅なら60㎝幅の食洗機、有りかもしれません･･･。
どちらにしても、新築、リフォーム共に60㎝幅のキャビネットを入れる前提で設計が必要になることは確かです。
そして60㎝幅の食洗機を分かっている業者さんで設計施工をやってもらわないとダメですね。
そんな時にお勧めなのがこちらのサイトになります。
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戸建てでもマンションでもどちらも大丈夫です。
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ご相談、お見積もりはどちらも無料なので「60㎝幅の食洗機入れてみたいな」という方はお気軽にお問い合わせを！
