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トイレとキッチンに流して良い物悪い物。油が大量に入っている物は流さない方が良い理由。そして熱湯は絶対にダメー!

キッチンのリフォーム
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ちょこっとコラム的な記事です。

最近私の見ているインスタグラムのリールで流れてくるライフハック。

「排水口に油を含んだ物を流さないで~みたいな内容です。

あれ自体は全く間違っていないですし、正しい事です。

豚の角煮をした後の残り汁や、鶏モモ肉を煮た後に出る脂が沢山溶けだした煮汁。

基本的にはキッチンの排水口に流さない方が良いです。

角煮を作った後の煮汁は冷ますと脂と煮汁に分離しますから、油を出来るだけ取り除いてから処理。

鶏モモ肉を煮た後の煮汁は冷ますとゼラチン状になりますからね、そのまま燃えるゴミで捨てられます。

そして困るのがカップ麺等の脂を大量に含んだスープ。

これは・・・、流すしかない!では無くて、ホームセンターや100円ショップで「ラーメンスープを固める処理剤」が売っているのでこれで処理してあげるのがベストです。

自宅にぼろ布が余っている時はそれにスープを吸わせて燃えるゴミに出しても良いですね。

おおむねコメント欄もこのような正しい内容で埋められていたのですが・・・。

ひとつ「ちょ!待てよ!」とキム〇ク風なツッコミを入れたくなるコメントが。

カップラーメンのスープトイレに流しても大丈夫ですよ!」

・・・えーっと。

大丈夫じゃないです(*´▽`*)

今回は「キッチンやトイレの排水口に流して良い物ダメな物」をリフォーム屋さんが本業のポテポテおじさんの目線で書いていきます。

皆さんもちょっと意識して使うだけで配管の寿命伸ばせますよ(*‘ω‘ *)

トイレはトイレットペーパーと排泄物だけ流して下さいね。キッチンはなるべく油分を流さないで下さい。

では始めます。

まずキッチンのシンクの排水口です。

多分ほとんどの人が「油を流してはいけません」はご存知だと思います。

ここに油を流してしまうと、途中の排水配管が盛大に詰まって大変な事になるからです。

最近日本に増えて来た異国の方の中には、何でも流してしまう国の方がいるらしく、大家さんが嘆いていました。

実はこの場合の「油を流さないで欲しい」というのは何も揚げ物に使った油その物だけではなく、油を大量に含んだスープや煮汁も当然含まれます。

カレーを作った後のお鍋等はペーパータオル等でキレイに拭きとってから洗う方が多いと思いますが、お肉を煮た後の煮汁や、ラーメン等のスープは結構処理に困ると思うんです。

ついついシンクにそのまま流したくなりますが・・・。

出来れば流さないで欲しいんですよね。

私、仕事でキッチンのリフォームをする時、キッチンを外してから排水の配管を覗くのですが大体の家庭の排水管には白く固まった油がこびりついています。

マンションなら定期的に排水菅の高圧洗浄をしてくれるので、排水管が盛大に詰まるなんてことはないのですが…。

戸建住宅の場合は自分で気をつけないといけません。

キッチンのリフォームをする場合、基本的にはキッチンの後に繋がる排水管の交換はしないので古いものを継続使用します。

もちろん、お家の形状によってはある程度までの交換はできます。

なので、排水管を大事に使ってほしいのです。

現代住宅の排水管、築年数にもよりますが築35年ぐらいまでのお家でしたらほとんどが塩ビ菅です。

この塩ビ管、紫外線と熱による劣化がなければ家の寿命が来るまで使えるので、油詰まりがなければ交換する必要はありません。

また、戸建住宅の場合はマンションに比べて高圧洗浄も簡単なので、できれば2年に1回ぐらいは業者さんにお願いしてやったほうが良いかもしれません。
※戸建ての場合、3〜5万円ぐらいでトイレ以外の高圧洗浄をしてもらえます。

ではトイレはどうなのでしょう?

トイレの排水管は汚物とトイレットペーパーしか流さないのであれば、配管洗浄は必要ありません。

キッチンみたいに油を含んだ排水を流すことが無いからです。

それとトイレの場合は排水勾配が多めに取ってあることが多く、定期的に大量の水が流れるため構造上詰まりが発生しづらくなっています。

トイレの詰まりの原因で一番多いのはペーパーが溶けないぐらいに大量に流した場合と、異物を流したときです。

それとトイレ用お掃除シート(トイレクイックル以外の)をいっぺんに流したときです。

皆さんにお伝えしたい!

トイレクイックルの流せるお掃除シートはTOTOさんやLIXILさんからお墨付きをもらっている「流しても安全」なシートです。

私もTOTOさんの開発ラボで、透明の排水管に流したお掃除シートを見たことがありますが、ちゃんとトイレットペーパーと同レベルで溶けていました。

他の100均ショップ等で売っているようなお掃除シートは溶けにくかったです。

そんなトイレの排水に油を含んだ物をながすとどうなるか?

少量なら日々の汚物と一緒に流れますが、定期的にカップ麺の残り等を流していると汚物と油が絡み合って流れにくくなり…。

最終的には汚物と油の堆積物を排水が乗り越えられなくなり、トイレの下水が逆流します。

トイレの逆流は悲惨ですからね、絶対にトイレに油を含んだ煮汁やラーメンスープを流すのはやめてください。

油を含んだ物以外に流すと良くない物は熱すぎるお湯です!

「油を流さないでね」のインスタ投稿にもうひとつ気になったコメントがあったので。

「キッチンに定期的にお湯を大量に流すと排水配管の汚れがつきにくくなるよ!」というコメント。

えぇ、まあ正解です。

ただし、50度前後のお湯にしてください。

まかり間違って100℃近い熱湯を大量に流したりなんかしたら…。

排水管に使われている樹脂はそんなに高い温度に耐えるようには出来ていません。

熱湯を定期的に大量に流したりしていたら、配管自体に歪みや接合部分の劣化で排水漏れに繋がります。

一般家庭で使われている塩ビの排水管、耐熱温度は60℃です。

思ったより低いですよね。

なので茹で物をして、お鍋からザバーっとシンクにお湯を捨てる際には必ず大量の水も一緒に流して下さいね。

もしお湯を大量に流して配管の油の堆積物を流したい場合は50℃ぐらいのお湯でお願い致します。

もっとも、地面に埋まっていない塩ビ配管は割と交換も簡単なので劣化と油の堆積が酷い場合は交換も視野に入れたほうがよいかもしれません。

キッチン〜埋設排水管までの配管切り回しなら3万〜5万円ぐらいでやってもらえることが多いので、築30年を超えたお家は少し考えたほうが良いかもしれませんね。

ちなみに…。

築30年を超えたお家で排水配管を交換したいという方、キッチンのリフォーム時に併せてやったほうがお得です。

キッチンのリフォームに併せての配管工事なら、キッチンが無い状態で配管の様子も確認できるので作業もスムーズです。

キッチンの寿命はおよそ25年から30年。

地面に埋まっていない排水管の寿命も同程度です。

一緒にリフォームをするのがオススメですよ。

リフォーム業者さんを選ぶときには必ず何社か見積もりを取りましょう。

知っている業者さんがいない場合はこちらの一括見積もりサイトからがお勧めです。

全国対応、登録審査をクリアした業者さんなので施工も安心です。

お申し込みはこちらのリンク下の正規バナーからどうぞ。

排水管、正しく使ってくださいね。

(PR)タウンライフリフォーム