トイレ掃除は選ぶ洗剤が大事！
皆様のご自宅のトイレ、メーカーはどちらになりますか？
TOTO？LIXIL？それともパナソニックですか？
各社便器の汚れを付きにくくする表面処理がしてあるのですが、各社共に「この洗剤は使えるけど、これは使えないよ」という縛りがあるのはご存じでしょうか？
今回はトイレ（主に便器）のお掃除に関する記事になります。
便器の中を掃除するには洗剤が大事！お勧め昔からある「あの洗剤」です。
私、本業（リフォーム屋さん）でトイレのリフォームを希望するお客様に良く説明するのですが、トイレの洗剤って実は「使っていい物」と「使ってはいけない物」があるのはご存じでしょうか？
え？ドラッグストアやホームセンターで売っている洗剤で使ったらダメな物はあるの？と思う方が多数だと思います。
だって、市販されているのですから問題無いでしょう？と思いますよね･･･。
実は、現代のトイレには使用しない方が良いトイレ用洗剤というのもあるのです。
まず、どのメーカーにも問題無く使える洗剤は「中性洗剤」になります。
商品名で言うと「トイレマジックリン」や「トイレのルック」等ですね。
この手の洗剤はメーカー問わず、どんな便器でも使用することが出来ます。
次にLIXILとパナソニックのアラウーノで使えない洗剤を紹介します。
洗剤自体は洗浄力が強く、殺菌作用もあるので非常にお勧めなのですが･･･。
便器との相性がある洗剤です。
それは･･･。
ドメストです。
ドメストに代表される「強アルカリ性」の洗剤、実はLIXILのアクアセラミックやパナソニックの有機ガラス樹脂の便器には宜しくありません。
LIXILのアクアセラミックコート、ドメストのような強アルカリ性洗剤だと表面が侵されてしまい、使い物にならなくなってしまうんです。
もちろん、パナソニックのアラウーノに代表される有機ガラス樹脂も同様です。
じゃあ、TOTOは･･･。
強アルカリ性洗剤が問題無く使えます。
基本的にTOTOはどんな洗剤でも大丈夫です。
それぐらいセフィオンテクトコートって強いんですよね。
ただ勘違いして欲しく無いのは、「あくまで便器のコートが強い」という事です。
便座は一般的な樹脂なので、便座を掃除したい時は中性洗剤でお願い致します。
では、TOTOの便器とLIXILの便器、両方ともに使える汚れ落ちが良い洗剤はと言うと･･･？
実は昔から売っているサンポールです。
※安くて奇麗になります！
サンポール、上手に使えばプロ並みに便器を奇麗に出来ます。
古い便器に良くある「なんかガサガサした茶色い汚れ」もサンポールを規定量掛けてブラシで擦ればピカピカになります。
家庭用トイレだとあまり見ませんが、尿汚れの塊「尿石」もサンポールなら取れます。
基本的にトイレの汚れってアルカリ性なので、サンポールの酸性で中和して落としていくのです。
じゃあなんで中性洗剤でも奇麗になるのか？
あれは界面活性剤で汚れを浮かしているからですね。
酸とアルカリのように中和作用はありません。
泡で汚れを浮かす！というやつですね。
ちなみにパナソニックの便器、アラウーノは中性洗剤のみでお願い致します･･･。
やはり樹脂なので酸にもアルカリにも弱いという事ですね･･･。
アラウーノ、清掃性の悪さをカバーするために排水の際に少し洗剤を混ぜて、表面を界面活性剤でコートしているというわけです。
掃除を少しサボったときに出来る「サボったリング」はカビです。
次に汚れの種類について少しご説明しましょう。
まず便器のふちの裏に出来る茶色いガサガサした汚れ。
あれは主に「尿や便のアルカリ汚れ」ですね。
※画像無しです。
基本的には水で流しているから奇麗なはずなのですが、どうしても流しきれないミストというか飛沫が残るんですよね。
ちなみに最近の新しい便器なら便器のふち裏が無いので、あの手の汚れはほとんど発生しなくなっています。
新しい便器は良く出来ていますね(*´▽｀*)
つぎにお掃除をあまりしなかった時に出来る「サボったリング」
あれはいわゆる黒カビの一種です。
ただ、便器の小傷などが無ければブラシで擦ればすぐに落ちます。
そこまで気にしなくても大丈夫です。
ただ、古い便器等で表面の細かい傷に黒カビが入ってしまうとなかなか落ちにくくなります。
サボったリングが付く前にお掃除をお勧めします･･･。
あ、そうそう。
TOTOのセフィオンテクト加工やLIXIL（旧INAX)のプロガード加工やアクアセラミック加工がしてある便器には「ブルーレット」みたいな便器用洗剤は使わないで下さいね。
あれは表面のコートを覆ってしまって、便器のコート加工のメリットを無くしてしまいます。
そしてタンクの中の樹脂パーツに悪影響を与えることがあるので、最近のトイレには使用しないようにして頂きたいです･･･。
トイレの寿命はかなり長いですが、便座の寿命は短いです。
ご自宅のトイレ、掃除してもなんとなく奇麗にならない･･･という方。
何年位使っていますか？
基本的に従来の陶器製の便器は割れていない限りは何年でも使用できますが、タンクの部品や便座の樹脂部品がダメになってきます。
そう、TOTOやLIXILの便器は陶器（正確に言うと磁器）なので、壊れない限りは永久に使えますが･･･。
どうしても中に使っている樹脂やゴム部品が劣化してきます。
それと、昔のトイレは今のように表面にコーティングがしていないので、どうしても汚れが目立ってきます。
掃除しても落としきれない汚れが増えて来たら、便器交換の時期だと思います。
一般的に20年～25年使用すると樹脂やゴム部分が劣化してきて、水漏れなどに繋がりますので、古い便器をご使用の方はお掃除の時に便器回りをちょっとチェックしてみて下さいね。
ちなみに･･･。
便器と併せて使う便座はそんなに長持ちしないので、大体10年を目安に交換をお勧め致します。
※便座だけなら交換簡単です！
最後にトイレの交換をお願いする時のコツを･･･。
便器の交換だけでも良いのですが、トイレの交換をする際には壁紙や床の張替えも是非一緒に！
壁や床には結構臭いが染みこんでいるので、同じタイミングで交換をお勧めします。
トイレリフォームの工賃の目安ですが、便器交換（洋式から洋式）だと大体3万～4万円。
内装工事も併せて行う場合は追加で4万～5万円が目安です。
金額はどこに頼むかによってもちょっとずつ変わってきますので、一括見積りサイトをお勧めします。
一括見積りサイトなら何社も見積もりを頼む必要も無く、プランニングから見積もりまで無料でしてくれます。
何社か見積もりを頼むは面倒ですからね･･･。
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