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エアコン工事とアスベストの関連性。2006年以前に建てている戸建て住宅は新規の穴あけが難しい状況になっています。外壁材にアスベストが入っている場合はどうするの?

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戸建て住宅へお住まいの方へ・・・。

皆様のお家、これからエアコンを取り付けようと思っているお部屋はありますか?

2006年以降に建てている方は何も問題は無いのですが、それ以前にお家を建てている方はちょっと注意が必要です。

エアコンを新しく取り付ける時、マンションなら最初から外壁に穴が開いていますが、戸建て住宅の場合は最初からエアコンを取り付けるための穴が開いていない事も多いです。

そういう時はどうするか。

そう、外壁に穴を開けてエアコン配管を通さないとダメですよね。

ただ・・・。

ここで問題になるのが「穴を開ける」工事です。

え?だって壁に穴を開けないとエアコン配管通せないじゃん!と皆さん思いますよね。

はい、そうなんですが・・・。

ここで問題になるのが「アスベスト」です。

2006年以前にご自宅を建築されている方で、これからエアコン配管を通すために新しく壁に開ける方。

2025年は中々大変なんですよー!

解説していきますね。

アスベスト含有建材への対応がドンドン厳しくなっています。

では、始めます。

皆さん、昔の建材に含まれている「アスベスト」は多少なりとも聞いたことはありますか?

一時かなりテレビやラジオ、新聞などを賑わせたので、「詳しくは知らないけど、何となく知っている」という方は多いと思います。

アスベストって鉱物から出来る繊維なのですが、物凄い細いのです。

どれくらい細いかというと、髪の毛の1/5000位の細さです。

その細かい繊維を昔はシートに加工したり、セメントの骨材として利用したりしていたのですが・・・。

この繊維、吸い込むと肺に刺さるんです。

そしてその刺さった肺の細胞が徐々に機能しなくなり、最終的には肺全体の機能不全に陥ります。

ちなみに口から胃の方に行く分にはそれほど害はありません。

なぜ、そんな厄介な物を昔は使っていたのか?

実はメリットがかなり大きかったんですよ。

電気を通さない(絶縁体)、燃えない(不燃)、加工がしやすい、値段が安いと良い事づくめだったんですよね。

だから日本では2006年まで製造していました。

実は2000年代/までアスベスト含有製品って製造されていたんです。

2006年の最後の最後まで使っていた製品で、一般の方と関わる可能性がある物。

それは・・・。

外壁材と屋根材です。

写真のような窯業系サイディングにアスベスト含有の可能性があります。

そして1975年以前に建てられたお家のモルタル外壁もアスベスト含有の可能性があります。

もっとも1975年以前のモルタル外壁全てにアスベストが入っている訳では無いのでご安心下さい。

この「アスベストが入っているかもしれない」というのが非常に厄介なのです・・・。

エアコンを新規取付する際に、壁に穴が開いていない場合、基本的には「コア抜き」と言って外壁に穴を開けるのですが、この時に外壁にアスベストが入っているかどうかがハッキリと分からないと工事内容が大きく変わってくるのです。

2006年以前に建てられたお家の外壁に穴を開ける場合は「アスベスト入っていませんよ」という証明が無いと工事費が大幅アップ!

では本題に・・・。

私の自宅も2006年以前の建築なのですが、こういう場合のエアコン取付による外壁の穴あけは昔とは違って少し面倒になってきています。

アスベストに関する法律が年々厳しくなってきているため、今はエアコン取付での外壁コア抜きでも「この建材は切ってもアスベストが飛散しません」という証明書が無いと、全て「みなし処理」が必要になります。

この場合の「みなし処理」とは「アスベストが含有されているとみなします」という前提で作業を進める事です。

つまり、アスベストが100%入っていませんよという証明が無いとダメなんです。

もしご自宅の外壁にアスベストが入っているかどうか分からない場合、まずは自宅の設計図書を引っ張り出しましょう。

そう、引き渡しの際に貰っているはずの図面や登記簿のファイルです。

この中に「外壁は〇〇のメーカーの〇〇っていう品番」と書いてある「仕様書」という書類が大抵入っていると思います。

仕様書に外壁材はどこのメーカー等書いていない場合、もしくは仕様書その物が無い場合は家を建ててくれた会社に問い合わせをするとメーカーと型番が分かるはずです。

この時に外壁材のメーカーさんが分かれば、後は外壁材のメーカーさんに確認をすればOKです。

今は基本的には「この外壁材はアスベストが入っていますよー」というのはメーカーホームページで公開しています。

アスベストが入ってるか入っていないかの情報、PDFファイルなどでダウンロード出来ることが多いのでエアコン工事前には必ずダウンロードをしておきましょう。

ここでアスベストが入っていないと確認が取れた場合は良いのですが、「この外壁材はアスベスト入ってます!」と分かった場合は追加で作業が発生します。

・・・少し前までは特に何もなかったんですけどね・・・。

エアコン取付で外壁にアスベストが含まれていた場合、かなりの追加工事費用が掛かります。

運悪く・・・という表現が正しいかどうか分かりませんが、ご自宅の外壁にアスベストが含まれていた場合の工事の流れを説明します。

ちゃんと法令に乗っ取った工事をやっている施工店さんの場合は、外壁に穴を開ける前にアスベストが飛散しないように養生をします。

そして切り抜いた外壁材を、厳重に専用の袋に入れてからアスベストを処理してくれる処理工場へ持ち込まなくてはいけません。

この一連の作業費用が大体3万円ぐらい掛かります!

エアコンの取り付け費用の倍ぐらい掛かってしまうので、下手したらエアコン本体より取り付け費用の方が高くなります。

なので個人でやっているような空調工事屋さんだと「2006年以前に建てられた住宅は新規でエアコンの穴あけをしません」という所も出てきています。

だって「穴あけだけで追加で3万円掛かります」ってお客さんに伝えたら普通は断られますよ。

・・・えぇ、普通断りますよ、お客さん。

だって今までは「モルタル又はサイディング外壁は穴あけ1か所はサービス」なんていう施工店さん多かったですからね。

それなのにいきなり「アスベスト含有外壁とみなして3万円追加です」はエンドユーザー側から見た困りますよね。

法令なので守らなければならないのですが、今まで通りに「なあなあ」でやっている所もまだまだあるのではないでしょうか・・・。

あ、ちなみに私の勤めている会社は法令遵守なので、追加費用は掛かります・・・。

築年数の古いお家にエアコンを新規取付する場合、最近は本当に大変になってきているので皆さんお気を付け下さい。

エアコン工事のご相談もお気軽にお問い合わせくださいね。

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